颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
夕食はゲストセンター併設のレストラン。海の幸をふんだんに使ったフレンチをいただいて、コテージにもどってきてふたりで布団を敷いた。

私が布団を離して敷くと、桐生颯悟がくっつけて。
離すとまた桐生颯悟がくっつけて。


「ま、離しても使う布団はひとつだけどね?」


と、桐生颯悟が意地悪に笑って。
その言葉にかあっと頬が熱くなって。

先に桐生颯悟がお風呂に入って。
ホカホカの桐生颯悟からは湯気が上がっていて。
洗い立ての髪はさらにサラサラで。
眼鏡姿の桐生颯悟の顔は甘くて。

あれ、こんなひととずっと同棲してたんだっけ?と思うほど別人で。

どぎまぎして、昨日買ったばかりの下着を浴衣にくるんで隠して脱衣場に入った。

服を脱いで浴室に入ってシャワーを出す。

順調だ。順調過ぎる。
宿も景色も食事も申し分ない。桐生颯悟もいつも以上に優しいし。

ん?
太ももに違和感を覚えて手を当ててみる。


「え……え……ええっ! ぎゃああああああっ☆§●※▽■〇×?!」


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