颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
私は血相を変えた。文字通り貧血な事態だった。
なぜ。なぜ、このタイミングに……!!
バタバタバタバタ。脱衣場のほうから足音がする。
バタンっ。浴室のドアが開いた。
「どうしたの? みのり? 何かあった」
「いや、あの、その……はい?」
桐生颯悟の顔がみるみる赤くなっていく。
「あ……ぎゃああああああっ!!」
「バカ!」
私が両手で胸を押さえるのが先か、バタンとドアは閉じた。磨り硝子の向こうにはこちらに背を向けた桐生颯悟が見えた。
「悲鳴が聞こえて心配できたんだけど?」
「す、すみません。やんごとなき事情が勃発いたしまして」
「なに、そのやんごとなき事情って」
「お風呂上がったらご説明いたしますので。とりあえず大丈夫です」
「じゃ、向こうで待ってるから」
なぜ。なぜ、このタイミングに……!!
バタバタバタバタ。脱衣場のほうから足音がする。
バタンっ。浴室のドアが開いた。
「どうしたの? みのり? 何かあった」
「いや、あの、その……はい?」
桐生颯悟の顔がみるみる赤くなっていく。
「あ……ぎゃああああああっ!!」
「バカ!」
私が両手で胸を押さえるのが先か、バタンとドアは閉じた。磨り硝子の向こうにはこちらに背を向けた桐生颯悟が見えた。
「悲鳴が聞こえて心配できたんだけど?」
「す、すみません。やんごとなき事情が勃発いたしまして」
「なに、そのやんごとなき事情って」
「お風呂上がったらご説明いたしますので。とりあえず大丈夫です」
「じゃ、向こうで待ってるから」