颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
パッドを2枚重ねにして内側に縫い込んでる……。
「す、すいませんっ、えっとですね、着替えをば……」
「着替え?」
「し、下着が、いつもの水玉のでして」
「脱がすって言ったのに。もういいよ。すぐ欲しい。いい?」
「え? あ、あの……」
桐生颯悟は私の手を取り、歩き始めた。浴室の前を素通りしてリビングへと移動した。
「そ、颯悟さん……しゃ、シャワー浴びたいで、す」
「ダメ。もう我慢できない。早く、しよ?」
「そそそそ、そご……さ……ん……あの、本当にするんですか?」
「キミ、バカ? 約束したでしょ。なに、一週間もオアズケさせて、まだ足りないの? みのりってSだったの?」
「だだだって、その……」
「ほら。憧れの彼ベッドでしょ?」
二度目の桐生颯悟の部屋。
夕刻を過ぎて、部屋の中は薄ぼんやりとして。
ベッドのそばで立ち止まると桐生颯悟は私を正面から見つめ、それから唇を重ねた。まるで意思確認をするみたいに。
「……みのりはイヤなの? オレのこと好きじゃないの?」
「す、好きです……好きだから緊張っていうか……」