颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「ホント、無自覚に煽るよね、キミは」
「だって、ひゃあ!」


ふわりと浮いた体はすぐにベッドに落とされた。
目を開けると、桐生颯悟は私の腰の上を跨いでいた。

桐生颯悟は私を見つめる。威圧的に上から見下ろして。
なんか、瞳、潤んでる。

肘を折り、顔が近づく。
ちゅ。唇にキスされたあと、桐生颯悟の唇は顎へ喉へと降りていく。

この前、浴衣の上からされたみたいに、今日も服の上からキスをする。

カットソーの襟の上から。
胸の膨らみの上から。
ウエストに、腰に、太ももに。

あ……熱い……すごく熱い。
服越しに熱が伝わる。

これからするから、熱いの?
前戯の一部みたいな?

私のふくらはぎまでキスを落とすと、桐生颯悟はずりずりと這い上がってきた。


「みのり」
「そ、颯悟さん……」


桐生颯悟の右手が私の胸に触れた。そっと包むようにふわっと乗せるように。
あ、あ……ホントに、するんだ……。

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