颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「みのりの胸、ふわふわしてる。ふわふ……わ……」
「あ、いえ、それはパッド2枚重ねで縫い付けてあってですね……だからホンモノではないと……」
ばさっ。
桐生颯悟の体が私に覆い被さった。
意識的に覆い被さる、というより、突如崩れた、という感じ。
「ふわ……」
「そ、颯悟さ……ん?」
ぴたりと重なった胸から速い呼吸と鼓動が伝わる。
重いっていうか、熱い。
「颯悟さ、ん?」
「……」
返事がない。意識、失ってる?
ひょっとして。
桐生颯悟の額に手を当てるとかなり熱い。