颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
今度は私が風邪をひいてしまった。
朝、ちょっと喉がガラガラするな、とは思っていたけど、昼過ぎから突如咳が止まらなくなった。医務室に行き、体温計を借りると軽く37度を越えていた。幸い、立て込んだ仕事もなかったので早退して。
帰宅したとたん、悪寒で震えが止まらなくなり、布団にもぐっていた。
まあ、あれだけ激しいキスをしていたのだから当然。
桐生颯悟も熱を出したし。
定時で帰宅した桐生颯悟は甲斐甲斐しくお世話をしてくれた。
お粥を炊き、スポーツ飲料を飲ませ、背中をさすり。
咳が落ち着いたところを狙ってキスをして。
「風邪、うつりますよ」
「同じ菌だから大丈夫。免疫あるし」
「でも……コホッ、颯悟さんは、コホッ、咳してなかったから別のウィルスかも……コホッ、コホッ!」
「同じウィルスでも症状の出方に個体差はあるよ」
ベッド脇で膝をつき、手を握って、隙あらばキスを落として。
この3日分のキスを取り戻すかのように、ちゅ、ちゅ、と。
唇はもちろん、額、頬、手の甲、指先と布団から出ているところのありとあらゆるところを。
「ごめん。うつしちゃったね」
「うつらない自信はあったんですけど。それに今夜も、その……」
朝、ちょっと喉がガラガラするな、とは思っていたけど、昼過ぎから突如咳が止まらなくなった。医務室に行き、体温計を借りると軽く37度を越えていた。幸い、立て込んだ仕事もなかったので早退して。
帰宅したとたん、悪寒で震えが止まらなくなり、布団にもぐっていた。
まあ、あれだけ激しいキスをしていたのだから当然。
桐生颯悟も熱を出したし。
定時で帰宅した桐生颯悟は甲斐甲斐しくお世話をしてくれた。
お粥を炊き、スポーツ飲料を飲ませ、背中をさすり。
咳が落ち着いたところを狙ってキスをして。
「風邪、うつりますよ」
「同じ菌だから大丈夫。免疫あるし」
「でも……コホッ、颯悟さんは、コホッ、咳してなかったから別のウィルスかも……コホッ、コホッ!」
「同じウィルスでも症状の出方に個体差はあるよ」
ベッド脇で膝をつき、手を握って、隙あらばキスを落として。
この3日分のキスを取り戻すかのように、ちゅ、ちゅ、と。
唇はもちろん、額、頬、手の甲、指先と布団から出ているところのありとあらゆるところを。
「ごめん。うつしちゃったね」
「うつらない自信はあったんですけど。それに今夜も、その……」