颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「だからみのりもよく考えて。結婚だけが正解じゃないと思うし、好きだからこその選択ってあると思う。オレたち付き合ってまだ間もないんだからゆっくり考えくれればいいから」
「そうですよね……私もよく考えてみます」
ずっと真顔だった桐生颯悟は、ふっと緩やかな笑みを浮かべた。ひと仕事終えてホッとしたような、そんな笑顔。
ん、待て。今の話って、実質的にプロポーズ?
何というか、私の返事待ち、的な?
「そ、そそそ、颯悟さん……それってプロポ、むむむむっ!」
プロポーズですか?、プロポーズですよねっ?、と聞こうとしたら唇を摘ままれた。
桐生颯悟は顎をしゃくって眼下のホールをさした。
白いジュリセンを手招きするように振る母。
「ほら、お母さんが呼んでるよ。親孝行しておいで。それにそのワンピース着たところ見せてよ」
「むむむむっ☆§●※▽■〇×?!」
にやにやにやにやと桐生颯悟は意地悪に笑った。
*―*―*
まあ、そのあとは更衣室で着替えて。
露出度高すぎの服にモジモジしながら母に近づくと、手首をつかまれステージに引きずりあげられた。
「ほっらあ~、みのり。躍るゎよぉ~♪」
「えっ、ちょ……☆§●※▽■〇×?!」