颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
無愛想な桐生颯悟の頬にぽっと赤みがさす。ああ、かわいい。好きになるのに理由なんていらない。恋に理屈はないのだ。
それに。こんな完璧そうな男でも失敗することってあるのか。ますますかわいいではないか。
こんなかわいい年下を独り占めできる恋人がうらやましい。早百合さん、かあ。敵わないなあ。
「颯悟さん大丈夫です。この麦倉みのりが婚約をきっちり解消させますんで」
「そう」
「そしたら早百合さんにガンガン告白しちゃって」
「そう」
「プロポーズしちゃってくださいっ!」
なに、言ってるんだ、私。
墓穴掘っています……。