颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「ねえ。仙台からキミを呼び寄せたのは佐藤課長だって聞いたよ、人事部から」
「それは本社で欠員があったからでたまたま……」
「佐藤課長直々にご指名の異動でしょ。佐藤課長のほうはまんざらでもないんじゃない?」
「そんなことは」
「だってさっきプロポーズされてたよね。受けるの?」
「き、聞こえてたんですか?」
「あれだけ堂々としゃべってれば。よかったね、毒舌で意地悪でもない身分差もない年上の佐藤課長から迫られて。優しくて包容力のある佐藤課長と結婚すればキミも幸せだよね」
私の脳内、ダダ漏れの指摘だ。
それはいつもの桐生颯悟の毒舌と少し違う。嫌味のようなそうでないような。何をいいたいのかわからない。まっすぐに見つめられて、どう反応していいのか困る。
「さっきからなんなんですか、佐藤課長佐藤課長って。颯悟さんヤキモチですかーっ?、なあんて。え……?」
はい? 私は目をぱちくりとさせた。
桐生颯悟の頬が赤く染まる。
なんで?
目をまんまるにして、瞳を潤ませて。じっと私の顔を見つめている。
「それは本社で欠員があったからでたまたま……」
「佐藤課長直々にご指名の異動でしょ。佐藤課長のほうはまんざらでもないんじゃない?」
「そんなことは」
「だってさっきプロポーズされてたよね。受けるの?」
「き、聞こえてたんですか?」
「あれだけ堂々としゃべってれば。よかったね、毒舌で意地悪でもない身分差もない年上の佐藤課長から迫られて。優しくて包容力のある佐藤課長と結婚すればキミも幸せだよね」
私の脳内、ダダ漏れの指摘だ。
それはいつもの桐生颯悟の毒舌と少し違う。嫌味のようなそうでないような。何をいいたいのかわからない。まっすぐに見つめられて、どう反応していいのか困る。
「さっきからなんなんですか、佐藤課長佐藤課長って。颯悟さんヤキモチですかーっ?、なあんて。え……?」
はい? 私は目をぱちくりとさせた。
桐生颯悟の頬が赤く染まる。
なんで?
目をまんまるにして、瞳を潤ませて。じっと私の顔を見つめている。