気づけよ、好きってことくらい。
いや、今日はママもいないからいいのかなーって思ったんだけど。



「あ、はい!あのね、迷ったんだけどね、ザッハトルテとりんごのジャムにしたの」



ザッハトルテはここ1週間ずっと練習してた。



りんごのジャムは、昨日お母さんがりんご買ってきて、そういえばナオ好きだったからって作っちゃった。


「…やべぇ。まじ嬉しい」



「ほんとう?よかったぁ」


りんごジャムは、使ってくれる度にあたし思い出してほしいなーって。


重いから言わないけどね、絶対。
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