気づけよ、好きってことくらい。

ナオside


自分の部屋からリビングに移動して、深いため息をつく。



「…やっちまった」



…何年も、我慢してきたのに。



あんの鈍感。


おいしい、を連呼して笑顔で僕が作った飯を食ってて。


…抑えがきかなくなりそうだった。
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