気づけよ、好きってことくらい。
とりあえず、今日は土曜日でなにもすることがないので、着替えることもせずあたしも部屋を出る。



「お母さん!ナオ部屋に入れないでっていっ…た、じゃん…」



お母さんに話しながらリビングに入って行ったのに、そこにいたのはナオだけだった。



「…ママならさっき出かけたよ〜」



ナオは、あたしのお母さんのことをママと呼ぶ。


そして、あたしはナオのお母さんのことをママと呼ぶ。
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