最恐ドクターの手懐けかた II




そういえば店長、お義父さんの友達だなんて言っていたよな。

本当に友達だったんだ。




そんな三人を見ながら、



「うるせぇな、てめぇら!!

俺は病人なんだ、静かにしろ!!」



お義父さんは遠藤先生と同じように怒鳴っていた。

この尊大で図々しい態度は親譲りなのか、なんて思考をぐっと飲み込む。

そして、



「お取り込み中失礼しました」




病室を出ようとしたが……




「奈々ちゃん座ったら?」




お義父さんは、ぱっとしないおっさん二人が座っているソファーを指差す。

そして、



「てめぇら、奈々ちゃんは妊娠してんだ。

立ちやがれ!!」



またまた派手に怒鳴り散らした。




その迫力に怯んでしまう。

艶が怖いってことは有名だが、ここまで怖いなんて!!



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