最恐ドクターの手懐けかた II
そんな訳で、ぎゃあぎゃあ騒ぎながら変な車が着いた場所、それは区役所だった。
ここに婚姻届を提出すれば、私はこの趣味の悪い変態な愛しい漢マンと夫婦になる。
ランボルギーニは案の定、人々の視線を集めていた。
だけど、遠藤先生が車から降りると、もっともっと視線を浴びる。
ある人は見ないふりをして、またある人はクスクス笑う。
それはごもっともだ。
だって、遠藤先生の服装があり得ないから。
ダサいどころか、変態だから。
今日の服は光沢のある白いシャツだ。
やっぱりぴちぴちで、胸元が透けて見えるほどの!
そして、なんと真っ赤のズボン。
もう、日本代表の体操選手かと思うほどだ。
初めは痛かったこの視線にも、随分慣れてきた。