最恐ドクターの手懐けかた II







仕事に私情はいけない、まさにその状況だった。

遠藤先生は焦りに焦って私の症状すら聞いていない。

そして私は……本当に救急車を呼んで、病院に運ばれてしまったのだ。






担架に横になり、大丈夫大丈夫と言い聞かせる。

そのまますぐに病院に到着し、救急外来を通り越して産科病棟へ運ばれて……

放心状態のまま、内診室のベッドに移されたのだ。


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