最恐ドクターの手懐けかた II
にょ……尿漏れ!?
女の子に向かって尿漏れ!?
それを聞いた瞬間、はっと我に返った。
それで足をバタバタして、遠藤先生の顔面を思いっきり蹴り飛ばす。
「変態!!何してんの!?
見ないでよ!!」
なんて奇声を発して。
その声を聞きつけて、夜勤の東さんが飛んでくる。
内診台から飛び降り、無様な格好で地面に座る私を見て、
「奈々ちゃん、大丈夫!?」
私に駆け寄る。
そんな東さんに、
「ここは俺に任せろ。
お前はナースステーションに戻れ」
吐き捨てる遠藤先生。
私は泣きそうな顔で東さんに縋るのに、
「あー、そういうことですね」
東さんは帰ってしまう。