最恐ドクターの手懐けかた II





にょ……尿漏れ!?

女の子に向かって尿漏れ!?





それを聞いた瞬間、はっと我に返った。

それで足をバタバタして、遠藤先生の顔面を思いっきり蹴り飛ばす。




「変態!!何してんの!?

見ないでよ!!」



なんて奇声を発して。





その声を聞きつけて、夜勤の東さんが飛んでくる。

内診台から飛び降り、無様な格好で地面に座る私を見て、



「奈々ちゃん、大丈夫!?」



私に駆け寄る。

そんな東さんに、



「ここは俺に任せろ。

お前はナースステーションに戻れ」



吐き捨てる遠藤先生。

私は泣きそうな顔で東さんに縋るのに、



「あー、そういうことですね」



東さんは帰ってしまう。



< 142 / 406 >

この作品をシェア

pagetop