最恐ドクターの手懐けかた II
「……しっかり診てください」
真っ赤な顔で震えながら告げる。
そんな私の頭をそっと撫で……
「明日朝イチで、畑中先生に診てもらえ」
彼は優しく告げる。
「そんなにお前が嫌がるなら、これ以上何も出来ねぇ。
それに……俺がおかしくなりそうだ」
やめて。そんなこと言わないで。
私だっておかしくなってしまうから。
「お前、16週だろ?
安定期になっただろ?」
その声は甘く切なげで、きゅーっと胸に染み渡る。
私は遠藤先生の白衣にぎゅっとしがみついた。
「破水じゃなかったら……
何も問題ないなら……
抱くぞ」
やめて、そんなこと言わないで。
本当に抱いて欲しくなってしまうから。