最恐ドクターの手懐けかた II




それなのに、



「動け!

ほら、もっとちゃんと動け!!」



声を荒げる遠藤先生はもはや、産婦人科医ではなかった。





仕事に私情はいけない、本当にその通りなのだろう。

遠藤先生は私とお腹の赤ちゃんのこととなると、医師として常識外れの行動を取る。






「愛されてるんですね」



思わずこぼした私に、



「愛してるに決まってるだろ」



ぶっきらぼうに答え、再び甘い甘いキスをくれた。


< 159 / 406 >

この作品をシェア

pagetop