最恐ドクターの手懐けかた II
それなのに、
「動け!
ほら、もっとちゃんと動け!!」
声を荒げる遠藤先生はもはや、産婦人科医ではなかった。
仕事に私情はいけない、本当にその通りなのだろう。
遠藤先生は私とお腹の赤ちゃんのこととなると、医師として常識外れの行動を取る。
「愛されてるんですね」
思わずこぼした私に、
「愛してるに決まってるだろ」
ぶっきらぼうに答え、再び甘い甘いキスをくれた。
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