最恐ドクターの手懐けかた II
そんな訳で、人々の痛い視線にも耐え、無事に婚姻届を出すことが出来た私たち。
暑い真夏の太陽が降りしきる中、遠藤先生がぎゅっと私を抱き寄せる。
とっさの出来事で、顔が真っ赤になって心臓が止まりそうだった。
「いいか?
もう、二度と離さねぇからな!!」
耳元で囁かれ、胸がきゅんと音を立てた。
大好きな遠藤先生とずっと一緒。
これが幸せって言うんだな。
「仕方ないですね。
私も離れてあげませんから」
満足そうに笑う遠藤先生を見て、私も満面の笑みを浮かべていた。