最恐ドクターの手懐けかた II





そんなの、頼めるはずないじゃん!!

遠藤先生は医師だし、他に仕事もたくさんあるし!!





そんな私の思考は、陣痛室から聞こえてきた苦しそうな呻き声にかき消される。




「出産、早まりそうだな」




その言葉に頷く私の頭を、彼はくしゃっと撫でる。




「無理すんじゃねぇよ」





こんなところでキュンキュンしてはいけないことくらい分かっているけど、その一挙一動に惑わされる。

遠藤先生が好きで好きでたまらないのだ。



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