最恐ドクターの手懐けかた II
認められないことは分かっている。
遠藤先生は産婦人科医であり、艶の息子であり、どうでもいいことだが漢マンでもある。
そんな自慢の我が子が変な女に寝取られた。
そう思われても仕方がないと思うのだが……
「こっちこそごめんね。
琥太郎が無理矢理妊娠させたんでしょう?
琥太郎と結婚したい人なんていないと思うけど……」
彼女は悲痛な顔で私を見る。
その顔には涙すら浮かんでいる。
そんな彼女を、
「おい」
怒りに満ちた遠藤先生が睨む。
「てめぇふざけんな!!
自分の子供のことをそんなボロクソに言う親がいるか?」
その遠藤先生の言葉を無視して、遠藤先生のお母さんは私に駆け寄った。