最恐ドクターの手懐けかた II





「うわー。桃尻来たよ。

研修医のくせに、マジありえねー」




優奈ちゃんがボソリと呟いて出て行く。

……そう、ナースからの評判は散々なのだ。





その代わり……






「あっ、桃ちゃん!

今日もお疲れ様」




中井先生はにこにこして彼女に言う。

そんな桃尻先生、潤んだ瞳で中井先生に近寄って、胸にボディータッチしながら聞く




「遠藤先生はぁ?」



「あー。エンディーなら切迫で入院したばかりの戸崎さんを見に言ったよ」



「ありがとうございますぅ」




桃尻先生はあざといウインクをして、ナースステーションを出て行った。


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