最恐ドクターの手懐けかた II
……そう、桃尻なんて名字ぴったりの美貌と色気で、男性医師を手玉に取っているのだ。
「あれ、いいの?」
東さんが困った顔で、桃尻先生の後ろ姿を見ている。
いいはずがない。
桃尻先生は私よりも全てがハイスペックだ。
変態医師の遠藤先生が、桃尻先生のほうに行ってしまわないかと心配でならなかった。
「牽制のために、やっぱり遠藤に変えたら?」
「うーん……でも、冴木がしっくりくるし……」