最恐ドクターの手懐けかた II
その言葉を聞いても、心は軽くならなかった。
私はきっと、これからずっとこの罪を背負って生きていくのだろう。
「てめぇは馬鹿なことばかり気にせず、ちゃんと仕事しろ!!
横田さんはどうなったんだ!?」
「……はい!!」
廊下を早足で歩きながら、涙を流していた。
遠藤先生はきっと、私を思ってあんな言葉をかけてくれたのだが……
冴木さんに無理をさせすぎたのは、紛れもない私だから。
私の行いが、大切な赤ちゃんの命を奪ってしまうかもしれないから。