最恐ドクターの手懐けかた II




そして当の私の病状は……

良くも悪くもならずといったところだった。

頸管が二センチよりも短くなることはなく、赤ちゃんは何とかお腹の中で持ちこたえているようだった。

今は妊娠五ヶ月。

外に出てきたら、赤ちゃんは生きることが出来ない。

そう、柊君の妹と同じ運命を辿るのだ。

考えるだけで身が震えた。

そしてごめんごめんと謝った。

だけど、後悔してもどうにもならないのは確か。

何とか赤ちゃんをお腹にとどめておけるよう、頑張るだけだ。


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