最恐ドクターの手懐けかた II





そんな遠藤先生に聞いてしまう。




「今、業務中じゃないんですか?」




すると、うるせぇと彼は言う。




「業務中が何だ。

俺はお前が気になって仕方ねぇんだ。

今日は当直だからな、一晩中一緒にいてやる」



「えっ!?」



「何がえっ、だ!

あからさまに嫌そうな顔するな。

俺だってへこむだろ」




そう言って拗ねる遠藤先生がたまらなく愛しい。




最近の遠藤先生は罪な男だ。

こうやって、いつもまっすぐ気持ちをぶつけてくるから、そのジャブを避けられない私のハートはきゅんきゅん言いっ放しだ。


< 221 / 406 >

この作品をシェア

pagetop