最恐ドクターの手懐けかた II






続いて、とうとうやってきた経膣エコー……

のはずだが、




「結果は後で教えてください」



遠藤先生は畑中先生に言う。



「俺、すげぇ心配だから、しっかり診ておいてください」




そんな遠藤先生に言ってしまった。




「一緒にいてください」と。





遠藤先生は頰を染め、愛しそうに目を細めて私を見る。

その甘い視線に、胸のときめきが止まらない。




遠藤先生に見られるのは恥ずかしかった。

死んでも嫌だった。

でも、遠藤先生は、私の身体をすごく気にしてくれている。

それはもう、大袈裟なほど。

人を愛し愛されることは、こんなに幸せなんだと思った。

こんなにも愛しい遠藤先生と、辛いことも嬉しいことも分かち合えたいと思った。



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