最恐ドクターの手懐けかた II






合コンで知り合った会社員の健太とは、一年半ほど付き合った。

当時は同棲をしていて、彼と結婚すると思っていた。

それなのに……

「好きな人が出来た」

健太はそう言って、突然私の荷物を家の外に放り出したのだ。

もちろん私は相当のショックを受けたのだが……

強くなったのは、あの時からかもしれない。

男に依存するのはやめ、一人でも強く生きようと誓った。

それなのに、今はべったりと遠藤先生に依存している。





「桃尻に聞いたら、奈々が入院しているなんて言うから……!!」





は?

桃尻先生?

なんで?




ぽかーんとする私に、健太は教えてくれた。




「桃尻は高校時代の後輩だ」


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