最恐ドクターの手懐けかた II





ぽかーんとする私の手を、健太はぎゅっと握りしめた。

そして、真剣な顔で告げる。





「奈々、やり直そう。

俺、昔のことすごく反省しているから。

奈々が不治の病でも……」




健太がそう言いかけた時……




「おい。てめぇ何してる」





低く不機嫌な声が聞こえた。

その声が聞こえた瞬間、久しぶりに飛び上がった。


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