最恐ドクターの手懐けかた II






もちろん健太は彼氏ではないし、気持ちすらない。

悔しいけど私の気持ちは、暴君で変態で服装のセンスが破壊的に悪い遠藤先生のものだ。





「なんで健太と不倫しなきゃいけないの!?」




私は顔を歪めて健太を見る。

だけど健太は、あんぐりと口を開けて私を見ていた。




「……不倫?」




その声はかすれている。




「不倫って……奈々、結婚してるの?」


< 281 / 406 >

この作品をシェア

pagetop