最恐ドクターの手懐けかた II





そんな私を見て悲しそうな顔をした遠藤先生は、身を屈めそっと頰にキスしてくれた。

そして、切なげな声で告げる。





「奈々……俺のそばにいろよ。

……いてくれよ」





私は、変態暴君の遠藤先生になんてことを言わせているのだろう。

私だって、ずっと遠藤先生と一緒にいたいのに。

はじめはあんなに大嫌いだったのに、もう離れられないほど遠藤先生しか見えない。



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