最恐ドクターの手懐けかた II
その後担当医の畑中先生からお話があったりして、時間はあっという間に過ぎた。
そして、お義母さんは気をつけてねと帰っていく。
誰もいなくなった病室はやけに静かで、再びテレビを見る。
日本代表の試合は終わったようで、惜しくも引き分けだった。
ワールドカップ出場の可否は次回に持ち越しとなる。
本当は柊の勇姿を見に行きたかったな。
九十分ずっと見ていたかったな。
そんなことを考える私の耳にノックの音が聞こえ、
「失礼します」
ナース服を着た女性が入ってきた。