最恐ドクターの手懐けかた II
ちらりとホールを見ると、そこにはもう桃尻先生の姿はなかった。
そんな私の気持ちが分かってしまったのか、
「桃尻、すっかりおとなしくなったって外科の奴らが言ってたぞ」
遠藤先生は面白そうに笑った。
「SNSも更新してねぇみたいだし。
お前の切迫が相当響いたんじゃね?」
確かにそれに関しては許せないけど……
桃尻先生にとっては、医師としての自覚を持ついい機会だったのかもしれない。
桃尻先生も将来、いい医師になって欲しいと心から思った。