最恐ドクターの手懐けかた II
「お腹大丈夫?
気持ち悪くない?
琥太郎は役に立たないから、あたしがご飯作ってあげるよ」
「あの……」
「奈々ちゃんが心配なの!
琥太郎が馬鹿なことをした代わりに、何でも償わせて!!」
「だっ、大丈夫です。
私、遠藤先生のこと、ちゃんと好きですから」
そう言うと、遠藤先生のお母さんは泣いてしまった。
その、遠藤先生そっくりの顔を歪めて。
当の艶、いや、遠藤先生のお父さんは、何も言わずにその様子を見ていた。
テレビで見る通り迫力が半端ないが、見れば見る程変な服だと思ってしまう。
そして、やっぱり遠藤先生だって変な服だ。
変な服父子を見ると、目がチカチカして吹き出してしまいそうになる。
それをぐっと我慢した。