最恐ドクターの手懐けかた II





「お腹大丈夫?

気持ち悪くない?

琥太郎は役に立たないから、あたしがご飯作ってあげるよ」



「あの……」



「奈々ちゃんが心配なの!

琥太郎が馬鹿なことをした代わりに、何でも償わせて!!」



「だっ、大丈夫です。

私、遠藤先生のこと、ちゃんと好きですから」




そう言うと、遠藤先生のお母さんは泣いてしまった。

その、遠藤先生そっくりの顔を歪めて。






当の艶、いや、遠藤先生のお父さんは、何も言わずにその様子を見ていた。

テレビで見る通り迫力が半端ないが、見れば見る程変な服だと思ってしまう。

そして、やっぱり遠藤先生だって変な服だ。

変な服父子を見ると、目がチカチカして吹き出してしまいそうになる。

それをぐっと我慢した。


< 3 / 406 >

この作品をシェア

pagetop