最恐ドクターの手懐けかた II
「遠藤先生がキモいってバレたら……」
私はその場にしゃがみ込んでガタガタ震えていた。
「遠藤先生が変態だってバレたら……」
「おい……」
「漢マンの変な服は衣装ではないってバレたら……
あの服は遠藤先生の私服だってバレたら……」
だって、今日の服も相当ヤバイから。
やけにキラキラの全身青い衣装で、キラキラしたドラえもん、別名キラえもんかと思う。
それにしても、やけにスリムなドラえもんだ。
「そこじゃねぇだろ!!」
キラえもんの冷静なツッコミにより、はっと我に返る。
顔を歪めて彼を見上げる私に、彼は静かに聞いた。
「……どうしたんだ?」