最恐ドクターの手懐けかた II
「そうか。絶対安静で料理も作れねぇだろ?
でも、ずっと漢ラーメン食べる訳にはいかねぇ」
それはもちろんだ。
だけど……遠藤先生が料理を作れるとは思えないし……
考え込む私に、店長は優しすぎることを言ってくれた。
「じゃ、俺が時々作ってあげるよ」
「そんな……店長さんも忙しいし……」
こうやって話していると普通の人だが、忘れてはいけない。
この人、Fのドラマーだということを!
Fって超有名人だよね?
きっと、大塚先生含む全国の音楽ファンが会いたい人だよね?
そんな店長にご飯を作ってもらうなんて贅沢すぎる。
遠藤先生はその有り難みを感じることが出来ないのか。
つくづく残念な人だ。