最恐ドクターの手懐けかた II
遠藤先生が天才であることは分かっていた。
漢マンの曲はふざけにふざけているが、一度聴いたら忘れない中毒性がある。
そのふざけた戦慄に、頭の中をガクガク揺さぶられる。
だけど……
初めて聴いたその曲は、ふざけてなんていなかった。
Fに相応しい、壮大なバラードだった。
その曲を聴きながら、緑色の歌詞カードを見る。
ただひたすら緑のそのページには、『Re :green 作詞作曲:漢マン』銀色の文字で描かれていた。