最恐ドクターの手懐けかた II








それから久しぶりに夕食を作ったりして忙しく過ごしていると……

玄関先が何やらうるさくなり、扉が開かれる。

すると、ニヤニヤ笑う柊君とドヤ顔の遠藤先生が立っていた。

そしてその服装を見て、いつものことながら飛び上がりそうになった。






今日だって、いつもと同じく悲惨だ。

それはもう、ドン引きなほどに。

今日は珍しくゆったり、いや、ぶかぶかのシルエットの服だ。

白と赤の派手な襟付きの服に、カボチャパンツみたいなズボン。

それなのに黒いいかついブーツ。

おまけに、大きな変なサングラスまでしている。

悪趣味なピエロだ。

夫といえど恥ずかしく思う。

隣に立っているジャージ姿の柊君がマトモに見えるほど。


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