最恐ドクターの手懐けかた II





「よ……良かったですね」





遠藤先生の変な服が役に立ったと思えたただ一つの出来事だった。

……そう、派手すぎる服は、逆に隠れ蓑になるのだ!!





ここまで馬鹿にされて気付けばいいのに。

それなのに遠藤先生は、



「あの男が俺のセンスがモデル並みだということに気付かずに残念だ」



なんて言い始めて、こいつ正気かよと思った。

もう笑えないほどに恥ずかしい。

そして、健太にバレて欲しくないと思ってしまった。

健太は私が変な男と結婚したと知ったら、嘲笑うだろうから。


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