最恐ドクターの手懐けかた II
「あのさぁ……
わさびって普通、ネタとシャリの間に挟むよね?」
私の言葉に、
「あ、そうか。
そう言われてみれば!」
柊君は納得したような表情をした。
もしかして柊君、真面目にこの変な寿司を作ったの?
ギャグじゃないの!?
ぽかーんとする私に、
「こいつ、破壊的に料理出来ねぇんだ」
遠藤先生は得意げに言う。
そんなあんただって、漢ラーメンしか作れないだろうに。
だけど……あの破壊的なぐちゃぐちゃ寿司を持たされた健太に同情してしまう。
健太、いつまで来るのだろう。
だけど、遠藤先生のことだってバレることはなさそうだし、二人は楽しんでいるし、このままでもいいのかなと思った。