最恐ドクターの手懐けかた II
こんなにも触れ合うことが心地よいのなら、こんなにも満たされるなら、どうしてもっと早くしていなかったのだろう。
私にそっと覆い被さり、大切に大切に愛してくれる遠藤先生が愛しくてたまらない。
目を細めたその顔が綺麗で思わず見惚れていると、
「そんなに見るな」
頰を染めて言われる。
「お前……可愛すぎて困る」
そんなことを言わないで。
そんなに甘やかさないで。
いつもみたいな馬鹿な言葉や服装で笑わせて欲しいのに。
だけど暗闇に包まれた今、その熱い体と甘い声以外何も分からない。
そしてそれにとろとろに溶かされる。