最恐ドクターの手懐けかた II
「私は大丈夫ですよ」
遠藤先生のおかげで。
つけあがるから、心の中で呟いた。
「それで、漢マンは大丈夫なんですか?」
その瞬間、激しくむせこむ遠藤先生。
急に漢マンの話題を出すと、いつもこれだ。
「だ、大丈夫だ。
お前が退院したら、またテキトーにやるから」
テキトーに、裸踊りでもやるのだろう。
想像して笑ってしまった。
ふと、赤ちゃんを見る。
すやすや眠るその顔は、生まれたばかりとはいえ整っている。
遠藤先生似かな。
どんな子供になるのだろう。
まさか、子とこマンになったりするのかな?
それは怖いが、これから先が楽しみだ。