最恐ドクターの手懐けかた II
「何食べたいですか?」
私の言葉に、待ってましたと言わんばかりに彼は答える。
「ステーキ」
……は、はぁ!?
ステーキ肉なんてないんだけど。
これだから金持ちは……
「じゃあ、和食でも作りますね」
そう言って、超質素な精進料理のような和食を作ってやった。
それでも、漢ラーメンばかり食べているから味覚が麻痺してしまったのだろうか、美味い美味いと食べてくれる遠藤先生ににやけてしまった。