紅色に染まる
story2
《0117…0327…フロア3へ…》


「なんだよここ。なにもねえじゃん。」


「ただの…広い部屋。」


さっきのフロアとは違う。


拳銃もナイフもない。


ただ奥に道が続いてるだけ。


分かるのは奥の道の壁に傷がある事。


それから…


「…あれ?」


この鏡…さっきのフロアでもあったような…


「あ?どうした。」


「…何でもない。」


さっきと違うところは…床がタイル張りってことだけかな。


《trapフロア…0117…0327…》


…トラップ…フロア…まさか。


「なぁ。早く行こうぜ」


「待って…!」


するとハルの目の前を銃弾が通る。


「ッ…!危ねぇ…」


弾が飛んできた方向を見ると銃口が光に反射してキラリと光っている。


「こんな罠があるなんて聞いてねえよ…」


…このトラップは間違いなく私達を殺しにかかってる。


でも銃口に気をつければ進める…


「…銃口を探して。」


「は?」
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