紅色に染まる
「これで登って。」


そういってロープを下ろす。


それでハルは登ってくる。


「…っと…ありがとな。」


「…うん。」


ハルは無事だった。


よかった…なんて思っていいのかな。


「ってかこんな場所に結びつけてたのかよ。よくもったな。」


「銃口の上にある角みたいなのに上手く引っかかったみたい。」


そういうとハルは笑い出した。


「ははは!角みたいなのって…!これはなフロントサイトっていうんだよ…!」


私は首を傾げる。


「なんで…笑うの?」


「は?だってお前が面白い事言うからだろ。」


「…?うん…」


「お前ぜってえ分かってないだろ。お前も笑ってみろよ。」


「…わら…う?」


「あーもういい。早く進むぞ。」


「…うん。」
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