紅色に染まる
先にあるのはゴールだと思われる広い部屋。


私はゴールに向かう。


「おい!待てよ!」


その声が聞こえる。でももう銃口も何も無い。


でも…足元でカチッと音がする。


「ッ…!危ねぇ!」


そう言われた瞬間背中には痛みを、その後ろではガシャンッというような音がする。


「…くそ…お前もっと気を付けろよ!」


そういうハルの後ろでは針の山が落ちてきている。


下に敷かれているタイルは粉々に割れていて凄い勢いで落ちてきたのがわかる。


「先に突っ走んな!ここが危ねぇ事くらいお前でもわかるだろ!」


「…私生きてる?」


「あぁ生きてるよ!なんで突然突っ走りやがった!」


凄い勢いで怒るハルに対して私は…


「…わからない…何故か…勝手に」


「死んだらどうする気だったんだよ!」


そう怒られて何も言えなくなった。


「…お前…もう勝手に動くなよ。あと、ぜってー死ぬな。」
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