紅色に染まる
そういってハルは先に道を行く。


でも私のペースに合わせてくれてる。


ゴールなのかわからないけど明るい広い部屋にたどり着く。


また何も無いけど階段があると思われる扉があった。


「やっとこの変な所もクリアか。」


「…うん。」


まだ鍵は開いてなくてまた音声が脳内に響く。


《0117…0327…clear…》


そして…もうひとつの声。


『トラップフロアクリアおめでとう。今回の挑戦者は期待出来そうだ。』


子供のような声が部屋に響きわたる。


「そんな事よりここ開けろ。俺は早く進みてえんだ。」


『せっかちだなぁ。まだ他のフロアにいる挑戦者がクリアまでたどり着いてないんだから少しくらい待っててよ。』
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