紅色に染まる
story1
目を覚ますと何も無い部屋に私はいた。


でも…間違いなく私の部屋。


部屋にあった机やベッドはなかった。


「…なんでこんなところにいるんだっけ」


私は周りを見渡す。


窓がひとつとドアがひとつあるだけ。


外では雨が降る音が聞こえるだけ。


…でも、外の景色は違った。


外に出れないように出来ている窓の外。


そこにあるのは…


「…森?」


周りには木があるだけ。


建物はひとつもない。


「…こんな場所じゃ無かったのに…」


そう思いながら私は部屋の外に出る。


ドアを開けた瞬間不思議な音声が脳内に響いた。


《…0117…ゲーム…スタート…》


「…ゲーム?」


なにも分からずに私は外に出る。


部屋からでたら廊下なはず…


でも…普通の廊下じゃない


白い床に鉄のような壁。


右側は行き止まり


左側は…もうひとつ部屋がある。


その扉は開いていた。


「もう1人いるの…?」


ふとそう思ったんだ。
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