紅色に染まる
私は訳も分からず進んでいく。


ここから出なきゃならない。


だってここから出て…


あれ?


何をするんだっけ…


何かをしなきゃならなかったんだ…


…わからない…なにも…


どうしてここに来たのかもわからない…


私は歩いていくともうひとつの部屋にたどり着く。


今まで誰ともあっていないという事は誰もいないのか…もしくはここに居るのか…


他に部屋はない。


私は覚悟を決めてドアを少し開け、覗くように見る。


奥にひとつ人影が見える。


…暗くてよく見えない。


もう少しドアを開けると近くでガタンっという音がなる。


ドアになにかぶつかったようだ。


人影が動いてこっちにくる…


私は急いでドアから離れる。


でも逃げる場所なんてない。


私はそのまま動けなくなってしまう。


するとドアが開いて人が出てくる…


私はすぐに今来た道を戻ろうとする。


すると後ろから「ちょっとまって!」という声。


私は立ち止まり声のする方を振り返る。


そこに居たのは私と歳が近いと思われる男子がいた。


どこのかも分からない制服を着ていて黒い髪。


同じく閉じ込められたのだろうか…


そう思っていると彼は話し出す。


「君も挑戦者(チャレンジャー)かい?」


…チャレンジャー?


私は訳がわからなかった。
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