紅色に染まる
私は階段のある部屋の目の前まで行く。


するとさっきの男がいた。


濃い緑色のパーカーにジーンズの普通の人。


だけどパーカーの袖口は返り血で黒ずんでいる。


「お前も進むのか。鍵はまだあいてないから。」


私は勇気を出して一言を発する


「…私も連れてって。」


「…はぁ?今さっき死にかけてたやつと行動しろと?」


私はコクリと頷く。


「…俺はそこまで優しくないから裏切って殺すかもしれないんだぞ?」


「…それでもいい…どうせ死ぬなら」


「……」


私は諦めずに相手を見ていた。


「…わかったよ。だけど俺が使えないって思ったら殺すからな?」


そう言われた。私は縦に首をふった。


「…お前名前は」


「…私?」


「お前以外誰がいんだよ。」


「…ほのか」


「ふーん。俺はハル。」


「…そう」


「邪魔だけはすんなよ」
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